「ヴァレンキ(ヴァーレンキ/ワーレンキ)」は、マイナス30度にもなるロシアの厳しい真冬に耐えられるよう開発された伝統的な羊毛フェルト製ブーツです。
基本形にはソールも付いておらず一切の縫い目がありません。それが極厚の靴下を履いているような感覚を生み、ツルツルの氷上では靴の繊維が氷に密着して滑らないため驚くほど歩きやすく、深雪の雪山では非常に軽い本体がトレッキングに適しているため、素早い動きが求められるロシア軍兵士に利用されるようになりました。
またウールの特性から真夏の多湿環境でも快適で蒸れず、足を快適に保つので一年中通して使われています。
単に羊毛を固めたこのかわいい靴は、現代の靴に取って代わられ生産されない時期があったものの、近年現代のスノーブーツを超えて機能的であることが再認識され、ロシアでは昔のように一般的に使われるようになり、デザインやカラーのバリエーションが豊富になってきています。
足元を暖かく湿気をこもらせないことで、大切な小さなお子様の健康にも気を遣ってあげられます。